我輩は個人投資家の猫である

個人投資家の猫の投資日記。ベテラン個人投資家になるまでの軌跡を描く。

PER(株価収益率)について

<登場人物>

・投資初心者 子猫ちゃん

 FX、日本株式、米国株式、先物など、

 お金が儲かりそうなら、やってみようと思っている。

f:id:invest2018net:20180805175844p:plain


 

・投資経験者 猫仙人

 仙人の名が付いているように、怒っていることを見たことがない。

 投資経験が豊富らしい。

f:id:invest2018net:20180805175856p:plain


 

 

投資初心者 子猫ちゃん

「PERが株高、株安の目安に使えるみたいだけど、よく分からない。何なの?」

 

投資経験者 猫仙人

 「PERとは、その会社が生み出す利益に着目する方法なんだ。具体的には、その会社がその年に出した最終利益に対して、株価がどのような水準になっているか示す評価指標なのじゃ。」

 

投資初心者 子猫ちゃん

「そうなんだ。じゃあ、PERは数式で表現できるの?」

 

投資経験者 猫仙人

 「その通りじゃ。例えば、A社の1株当たりの最終利益が100円、株価が1000円なら、PERは10倍ということだ。

つまり、数式としては、

PER(10倍) = 最終利益(100円) ➗ 株価(1000円)

となる。」

 

投資初心者 子猫ちゃん

「最終利益は、何?経常利益?」

 

投資経験者 猫仙人

「最終利益は当期純利益のことじゃ。経常利益に、本業とは関係のない土地の売買などで発生した特別利益や特別損失を足したり引いたりし、そこからさらに税金を差し引いたものじゃ。」

 

投資初心者 子猫ちゃん

「そうなんだ。それじゃあ、最終利益から、何かしら引いたら、配当金になりそうだね」

 

投資経験者 猫仙人

 「その通りじゃ。最終利益から内部留保を引いた額が、配当金じゃ。数式でいうと、

最終利益 = 内部留保 + 配当金

となる。」

 

投資初心者 子猫ちゃん

 「内部留保って何?」

 

投資経験者 猫仙人

 「将来の経営を考えて、設備を新しくしたり、他者を買収したりするのに使用するお金じゃ」

 

投資初心者 子猫ちゃん

 「そういうことか。まぁ、とりあえず、いろいろ引いた最後の利益が最終利益ってことね。」

 

投資経験者 猫仙人

 「その通りじゃ」

 

投資初心者 子猫ちゃん

 「用語の関係性はわかった。それで結局、PER(10倍)だと株は割安なの?」

 

投資経験者 猫仙人

「ざっくり言えば、PER10倍が定価じゃ。PER7倍なら、割安じゃ。」

 

投資初心者 子猫ちゃん

 「PERが低い株を探してみるよ。」

 

投資経験者 猫仙人

「ちょっと待ちなさい。PERはその時点の利益で判断していることに注意するのじゃ。」

 

投資初心者 子猫ちゃん

 「どういうこと?」

 

投資経験者 猫仙人

「例えば、来年の利益が今年の2倍になるような場合、

既にPERは10より大きくなっておることが多い。逆に、来年の利益が今年の半分になるような時、既にPERは10を下回っておることが多い。」

 

投資初心者 子猫ちゃん

 「え、それだと、PERは使い道がなさそう。」

 

投資経験者 猫仙人

「そんなことはない。目安になる。どの評価指標であれ、1つの評価指標で株安、株高を判断するのは危険なのじゃ。」