<株主優待>株主優待のワザ10個
<登場人物>
・投資初心者 子猫ちゃん
お金が儲かりそうなら、やってみようと思っている。
・投資経験者 猫仙人
仙人の名が付いているように、怒っていることを見たことがない。
投資経験が豊富らしい。
・投資初心者 子猫ちゃん
「食品や金券、自社製品などの優待品がもらえる株主優待株。実施企業は年々増加しており、2018年は1400社を超えるそうです。」
・投資経験者 猫仙人
「そうかもしれんの」
・投資初心者 子猫ちゃん
「株主優待を、より便利に使うワザが、いくつかあります。そんなワザを10個を紹介します。」
・投資初心者 子猫ちゃん
「間違いがなり、意見なりをいただきたいのでお願いします。」
・投資経験者 猫仙人
「よろしい。わかったぞ。」
株主優待のワザ10個
ワザ1
難易度⭐️(易しい)
優待内容、予算を見て、自分に合う株を選ぶ。
優待株を買う前に、まずは優待内容や必要な投資額をチェックする。
本当に必要な優待か、資金は十分かを事前に確認する。
むやみに買っても、優待を使わなかったり、株価が下げって損することもある。
年2回貰える場合、その両方の優待内容を確認すること。月によって優待内容が異なること銘柄は、けっこう多い。
ワザ2
難易度⭐️(易しい)
現物株を長期保有し、長期優遇をゲットする。
現物株を長期間保有することで、長期優遇となり、優待内容がアップすることがある。
ワザ3
難易度⭐️(易しい)
「優待+配当」利回りでトータルの割安度を確認する
年間の優待と配当を合わせた「利回り」に注目する。利回りが高いほど、早く元を取りやすい。高利回りが株価を下支えして、値下がりしにくい。
例えば、利回り10%であれば、10年で元が取れる。
ワザ4
難易度⭐️⭐️(普通)
優待改悪や廃止リスクのある業績悪化企業は避ける。
魅力的な優待でも、業績が悪い企業が避けるのが良い。コスト削減に迫られて、優待の改悪や廃止を行うリスクがあるからだ。ただでさえ、業績悪化で株価が下がりやすい上に、優待の改悪で株価急落のピンチに陥る恐れもある。特に、自社商品以外の金券を優待にする企業は、優待を継続する負担が重くなりがちで要注意。
ワザ5
難易度⭐️(易しい)
家族で最低単元を持ち合って効率よく優待をゲットする
配当と違い、優待は保有株数に比例して内容が増えるとは限らない。最低単元を保有するのが最も高利回りになることが多い。
例えば、家族1人が3単元を持つのは高利回りにならないが多い。本人(夫)が1単元、父に1単元、妻に1単元にすると高利回りになることが多い。
ワザ6
難易度⭐️(易しい)
同じ優待がもらえるグループ会社は利回りで選ぶ。
グループで複数の会社が上場していて、優待が同じなら、最も利回りが高い銘柄を選ぶ。同じ優待でも、量や最低投資額が異なるためオトク度は変わってくる。例えば、コロナワイドグループでは、利回りが最も高いのはカッパ・クリエイト(7421)だ。親会社のコロワイド(7616)ではない。
ワザ7
難易度⭐️(易しい)
権利付最終売買日を確認し、株を売買して、毎月違う優待株を保有する。
優待を貰える権利を得られる権利付最終売買日までに買って保持しておく。
直前だと値上がりすることが多いので、2〜3ヵ月前に買うのが良い。
ワザ8
難易度⭐️⭐️(普通)
併用できる他の割引も使い、利回りをアップ
買い物券や割引券の利用条件は異なるか事前にチェックし、他の割引と併用できないか確認する。
ワザ9
難易度⭐️⭐️⭐️(難しい)
優待株の値上がり益をを狙う。
優待株は、優待をもらえる権利確定日に向けて、値上がりする傾向がある。資金に余裕がある人は、この特徴を生かして、多めに現物株を購入するのもあり。多めに購入した現物株を権利付最終売買日に売却する。すると、値上がり益をゲットできる。ただし、株式市場全体が下落する環境であれば、その影響で損する可能性が高い為、難易度は高い。
ワザ10
難易度⭐️⭐️⭐️(難しい)
つなぎ売りで優待ゲット
つなぎ売りとは、空売り(からうり)を使用して、権利付最終売買日の翌営業日の権利落ち日の株価下落に備えるワザのことです。クロス取引とも言われます。
空売り:信用取引で、株式の売りから始める取引のこと。空売り後、買い戻す必要がある。
このワザは、空売りを使用する為、信用取引口座の開設が必要になります。
<優待ゲットつなぎ売りの手順>
優待ゲットつなぎ売りの手順は次の通りです。
1. 権利付最終売買日までに株主優待狙いの現物株を購入する。
2. 上記1と同一タイミングで、同一銘柄の株式を同数、信用取引で空売りする。
3. 権利付最終売買日の翌営業日(権利落ち日)以降、現渡で決済する。
空売りでは、手数料に加えて、貸株料(かしかぶりょう)がかかる。また、制度信用を使用時、逆日歩(ぎゃくひぶ)の料金がかかる可能性がある。一般信用取引を使用時は、逆日歩はかからない。貸株料がかかる為、上記3は、できるだけ権利落ち日に処理した方が良い。
空売りによる配当金等の受払いがある為、少なくとも確定申告時までは、一時的には配当金の税金の20%程度、損する。
<理由>
配当金の受け取りは源泉税20.315%が差し引かれた状態で行われますが、配当調整金は配当金の100%を支払うことになるからです。
配当金:配当による収益。源泉税20.315%差し引かれ、79.685%プラスになる。
配当調整金:配当による支出。100%引かれる。
手数料、貸株料、逆日歩といった手数料が発生する為、手数料負けする可能性がある。しかし、権利落ち日に株価が下落する可能性が高い為、有用である。
・投資初心者 子猫ちゃん
「いかがだったでしょうか。」
・投資経験者 猫仙人
「イラストなり、表なりがあったほうが良いな。文字ばかりで読む気にならん」
・投資初心者 子猫ちゃん
「改善してみます。他にはありますか。」
・投資経験者 猫仙人
「ワザの情報収集するのは、良い心掛けじゃ。株主優待を有効活用するのもありじゃ。ただ、時給換算でいくらの仕事になっているか心掛けるのも大事じゃぞ。」
・投資初心者 子猫ちゃん
「時給換算ですか?」
・投資経験者 猫仙人
「うむ。つなぎ売りで優待ゲットした時、手数料負けしていなくても、時給換算で100円程度の利益なら、働いた方がマシじゃぞ。」
・投資初心者 子猫ちゃん
「なるほど。そういう考え方もありますね。アドバイス、ありがとうございます」